あらぎ島
有田川町のシンボルとも言える景観、あらぎ島(蘭島)。
日本の棚田百選に選ばれ、2013年には周囲の景観とともに「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として国の重要文化的景観に選定されました。全国で36番目、和歌山県内では初めての選定です。
蘭島及び三田・清水の農山村景観は、大部分を山間地が占める厳しい自然条件下にあって、有田川上流域に展開する独特の地形をいかした農林業や紙漉きなど、これまでの人々の活動によって形成された独自性の高い文化的景観です。
笠松左太夫によって行われた新田開発の一つであり、史料から明暦元年(1655)という開発年代が特定できる点でも歴史的価値が高いものです。
四季折々に美しく変わる風景がみどころで、写真愛好家にも有名なスポットです。
ふるさとの偉人 笠松左太夫
江戸時代の山保田組(現在の有田川町清水地区)の初代大庄屋で、私財をなげうって数多くの灌漑水路を開削し、蘭島(あらぎ島)をはじめとした多くの新田開発に取り組んだ郷土の偉人です。隠居した万治年間(1658~1661)には、小峠地区を紙漉き村として開拓し、現在まで続く保田紙を創始しました。
交通アクセス
阪和自動車道 有田IC下車 → 県道22号線(吉備金屋線)を約5キロメートル東進 → 有田川を渡り信号を右折
国道480号線に入り、さらに約26キロメートル東進し、道の駅「あらぎの里」交差点を左折 → 有田ICから車で約60分